人間の免疫機能を司る臓器・胸腺を解体していきます。

胸腺とは

胸腺という臓器をご存じでしょうか?
胸腺は胸中央、心臓の少し上に位置しています。

 

日本ではあまり馴染みがありませんが、
フランスでは一般的な食材として、仔牛や仔羊の胸腺が食されています。
最近になり、その実態が明らかになってきていますが、
少し前まではその重要性が明らかにされていなかったため、研究が進んでいませんでした。

 

胸腺個体の発生過程をみると、胸腺はエラから発生した器官です。
人にはエラはありませんが、長い歴史の中での人の進化の過程をみると、
通俗的にいえば魚の子孫になります。
ヒトは受精卵から出産までの10ヶ月の間、何億年もの進化の歴史を復習します。
その復習過程ではヒトはエラをもっています。
そのエラから胸腺が発生します。

 

胸腺の周辺からは内分泌腺である甲状腺や副甲状腺も発生するので、
少し前までは胸腺も内分泌腺と考えられていました。
胸腺の免疫学的機能がわかったのは、
生まれてまもない動物の胸腺を摘出したときに免疫不全が起こったことによります。
ロンドンのチェスタベティ研究所にいたMillerがマウスを使った胸腺の実験を1961年に行いました。
彼は胸腺の免疫学的能力に着目し、新生児マウスやアダルトマウスの胸腺摘出を行いました。
その結果、胸腺摘出を新生児マウスで行うと、
アダルトマウスで行った場合に比べて、2~4ヶ月後の死亡率がはるかに高いということがわかりました。
このことから誕生直後の胸腺が生命の維持に重要な何かをしているのではないかという事がわかりました。

 

胸腺がなくなるとどうなる?

優れた細胞であるT細胞を教育する胸腺がなくなったとしたら、生物はどうなってしまうのでしょうか?

 

マウスの実験にて、胸腺がうまれつきないヌードマウスがいます。
このヌードマウスには胸腺がないため、当然のことながらT細胞が生成されません。
そのため、このマウスにガン細胞を移植しても、
このガン細胞が非自己の物質であると判断されずに拒絶反応が起こらず、
そのままガン細胞の増殖を許してしまいます。
そのため生理機能が低下し、マウスは死んでしまいます。

 

ヒトの場合、胸腺のもっとも活躍する時期は10代後半といわれていますが、
萎縮し老化した胸腺でもT細胞は生成され続けています。
その数は最盛期に比べ大幅に減ってしまいます。

 

また、抗癌剤はT細胞をほぼ全滅させてしまいます。
抗癌剤の威力はガンの腫瘍細胞だけでなく、正常に分裂、増殖しているT細胞の機能を低下させてしまい、終いにはほぼ全滅にまで至ってしまうのです。
一度全滅してしまった場合、以前の機能まで戻るというのは難しいことのようです。
そして、日常のストレスでもT細胞の生成に影響を受けます。
程度は軽いですが、ストレスを受けるとT細胞の生成が低下します。
そのため、ある程度の年齢になると胸腺が萎縮しT細胞の生成が低くなってきているので、
年を重ねたらあまり無理をせずにストレスを受けないようにするのが一番安全とされます。

 

胸腺は生命維持装置!?

胸腺は免疫機能を司る臓器ということが明らかになってきていますが、
たいていの動物の胸腺はある一定の年齢まで成長を続けた後、萎縮を続け、
しまいには痕跡程度にまで萎縮してしまう不思議な臓器です。

 

免疫機能というのは、生命維持にとって非常に重要な役割をしています。
そのため、一生胸腺機能が損なわれることなく免疫機能が維持されることが望ましいと思われます。
胸腺の機能から考えて、免疫機能は40歳代になるとピークの半分にまで低下します。
抗生物質などない環境では、ヒトは40~50歳代で感染症などにかかり、
寿命が尽きるように設計されていると考えられます。

 

高齢者に多い死因のひとつとして、肺炎があげられます。
10代や20代の若い世代が肺炎にかかったとしても、正しい処置をすればかなりの確率で治ります。
しかし、それが80代や90代の世代の方となると命を落としてしまうという可能性が高くなります。
その原因のひとつとして、胸腺機能の低下があげられます。

 

10代や20代の胸腺と80代や90代の胸腺を比べると、その大きさは半分以下になっています。
その分胸腺機能が低下しているため、免疫機能が低下し、
若い世代では簡単に治る病気で高齢者は命を落としてしまうのです。

 

 

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